リップル詳細解説

■リップルとは?
「リップル」とは、リップル社で開発及び運用が行われている仮想通貨の一種であり、2013年に正式に配布が開始されました。
国際送金を素早く、低コストで行えるようにすることを目的として開発されました。
厳密には、リップルを用いて通貨の決済や送金を行うシステム自体の呼称が「リップル」となります。
ですが、一般的には通貨のことも同様に「リップル」という呼称で扱われることがほとんどです。

■リップルの強みとは?
リップルの強みの1つとして「処理コストが安い」という点が挙げられます。
処理コストが安いということは取引速度も高く、数秒で完結することがほとんどです。
今後は、日本円からリップルに変換し、リップルからユーロに変換するといった形で国際通貨の変換機能として用いられる可能性も高いと言えます。

■リップルの3つのプロダクト
また、現在リップル社によって主に3つのプロダクトの開発が進められています。
プロダクトの内容は以下の通りです。
①xRapid
発展途上国や新興市場に対する送金を迅速かつ低コストで行うことができるプロダクトです。
従来の方法であれば送金時のコストも高く、時間もかかってしまう場合がほとんどでしたが、「xRapid」を用いることでその課題を解決できます。
②xCurrent
金融機関向けのプロダクトであり、金融機関同士の送金を安全かつ低コストで行うことが可能となります。
既に複数の金融機関が導入を検討しており、日本のメガバンクの1つである「三菱UFJ銀行」も導入に前向きな姿勢を示しています。
③xVia
ネットワークを通じて送金等を行う業者向けのプロダクトです。
このプロダクトを用いれば、領収書やどのような性質の資金かどうかの情報を送金と同時に送ることが可能です。
また、送金状況なども確認することが可能であり、送金の遅延等の問題に業者が気づきやすいというメリットもあります。

■リップルの将来性はどれくらい?
前述の通り、金融機関同士の取引や海外への送金に用いられるシステムを開発していることから、将来性は高いといえます。
銀行間の取引手数料が高いことや海外に対する送金スピードの遅さについては近年の金融機関の課題として挙げられています。
リップルはこの課題の有効な解決策と考えられており、世界的に金融機関からの注目も高い状況にあります。
今後は大手金融機関との連携によって更に影響力を増していくと考えられます。