■ビットコインの歴史
ビットコインは、2009年に「サトシ・ナカモト」という匿名の人物によって考案された仮想通貨です。
これが世界で初めて誕生したした仮想通貨とされています。
国内においては2010年に東京都渋谷区においてビットコインの取引サービスが開始されました。
そして2014年に大手仮想通貨取引所である「ビットフライヤー」が設立されたことを皮切りに、日本でも仮想通貨が注目を集めることとなります。
その後、「コインチェック事件」等の発生によりいくつかの仮想通貨取引所が業務停止命令を受けましたが、国内においても決済機能として導入を始める企業が出てきており市場の発展の兆しが見えています。
また、ビットコイン自体は発行が開始されてから通貨としての価値は7年ほどで200万倍以上になっています。
2021年にも最高値を更新しており、現在も強い注目を集めている仮想通貨です。
■ビットコインの進化の可能性
ビットコインは今後、消費者の利用から企業等の組織による通貨へと進化することが予想されています。
現在はビットコインの使い道として、個人間の送金や個人投資家による投資対象とされることが大半を占めています。
しかし、今後は金融機関や市役所といった公的機関が決済に用いる可能性が示唆されています。
公的機関が年間で現金を管理するコストは膨大であり、そのコスト削減の観点からビットコインをはじめとする仮想通貨が用いられると予想されます。
また、各国の規制緩和によって更にビットコインの価格が高騰する可能性が考えられます。
現在は各国の仮想通貨に関する法整備が整っていない状態であり、今後法律が定められていくと考えられます。
犯罪利用の防止やマネーロンダリング防止の観点から規制強化の可能性ももちろんあります。
ですが、仮想通貨の利便性が認められる流れが強まっていることから仮想通貨の普及を目指し規制緩和が行われることも十分に考えられます。
また、ビットコインの発展とともにブロックチェーン技術も更に進化していくことが予想されます。
仮想通貨は管理主体が存在しないことからデータが分散されており、情報漏洩が起こりにくい仕組みとなっています。
すでに全国銀行協会は仮想通貨を用いて送金を行うためのプラットフォームを立ち上げており、金融機関とビットコインの技術の連携が望まれています。
今後は仮想通貨のブロックチェーンを他業界に応用することも考えられており、益々の発展が期待できます。